プローブ分子を用いた界面物性の研究
プローブ分子を用いた界面物性の研究
ヘテロダイン検出電子和周波発生法を用いて種々のプローブ分子が感じる空気/水界面での溶媒特性を研究しています。ソルバトクロミック(溶媒和によって色が変わる性質)な分子のスペクトルのピーク位置から、水界面の有効溶媒極性がバルク水の極性よりも低く、溶質分子の配向と相関があることを見出しています。またスペクトルのバンド幅から、界面はバルクよりも不均一な溶媒和環境であることを明らかにしています。さらに、水表面のpHがバルク中よりも低いことを見出しました。
(山口, S. Sen, P. Sen, 渡邊, S. Mondal, Kundu)
図1.時間分解ヘテロダイン検出振動和周波発生分光装置の略図。