分光計測は21世紀の科学の「目」であり、物理~化学~生物学~工学にわたるきわめて広い分野の基盤となっています。我々は新しい分光計測を開発し、それらを駆使して複雑分子系に対する分子科学研究を推進しています。凝縮相における多種多様なダイナミクスを解析するためには、分子の電子状態や振動状態、周辺場の応答、あるいはそれらの背景にあるエネルギーの揺動や散逸を分子レベルで総合的に理解しなければなりません。これを念頭におき、先端的な線形・非線形分光計測法を開発・駆使し、問題に本質的な時間・空間スケールを選択して研究を進めています。
主任研究員
田原 太平
超高速分光グループ
松﨑 維信
界面非線形分光グループ
二本柳 聡史
一分子分光計測グループ
石井 邦彦
最近の成果から
Ultrafast Raman observation of the perpendicular intermediate phantom state of stilbene photoisomerization
H. Kuramochi, T. Tsutsumi, K. Saita, Z. Wei, M. Osawa, P. Kumar, L. Liu, S. Takeuchi, T. Taketsugu, and T. Tahara, Nat. Chem. 16, 22-27 (2024).
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Microsecond folding of preQ1 riboswitch and its biological significance revealed by two-dimensional fluorescence lifetime correlation spectroscopy
B. Sarkar, K. Ishii, and T. Tahara, J. Am. Chem. Soc. 143, 7968-7978 (2021).
The photochemical reaction of phenol becomes ultrafast at the air–water interface
R. Kusaka, S. Nihonyanagi and T. Tahara, Nat. Chem. 13, 306–311 (2021).
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NEWS
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2024-01-11NEWS
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2023-03-20NEWS松﨑研究員が第7回応用物理学会フォトニクス奨励賞を受賞しました。
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2022-06-03NEWS
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2022-01-11NEWS田原主任研究員が2021年度「島津賞」を受賞しました。